【お祭りレポート】世界のお祭りから@フランス、ナント
こんにちは。お祭りジャパンの隠れ(幽霊?)スタッフ•いのうえです。
昨年の7月までフランス留学をしておりまして、
本日は私がフランス、ナントで見た珍祭をご紹介致します。
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2014年6月7日(土)ナントは馬に乗った警官も居て物々しい様子。
※普段は馬に乗った警官などおりません。
そう、、実はこの日、ナントでは三日間かけて、ロワイヤル•ド•リュクス(Royal de Luxe)による「どでかい人形を動かす大道芸」が行われる日なのであります。
ロワイヤル•ド•リュクスは南仏生まれの大道芸集団! 建物3.4階と同じ高さに匹敵する大きさの人形を操る熱い大道芸のみなさんです。
実は2009年に横浜にも来ているんです~~~~
と言ってもなんですか?という感じですね。
ナントでのお祭りでは、市内を練り歩きながら、三日間かけて一つのストーリーを紡いで行きます。
一日午前一回、午後二回 というような形で、様々なルートを通りながら人形が練り歩くのです!ルートや時間は市内の観光局で地図が配られるので、それを手に入れれば
どこを人形が通るのか分かります。
私も午後一の回を見ようと、観光局で地図を手に入れ早速スタート位置へ....
しかし、予想以上の人、人、人、人!
通常のナント市内はそんなに人がいないのです!ローカルな駅を想像してください。それがあまりの人の多さに、、なんとバスの電光掲示板に座るお兄さんまで、、、(真似しないでください。)
待つこと、10分。爆音とともに、車いすに乗ったおばあちゃん人形が現れました!!
登場に沸く観衆。しかし、、遠い!遠すぎる!
これでは全く伝わらないので、私はおばあちゃんのルートを辿りながらベストポジションを探すことにしました。
一日の流れを模してパフォーマンスが作られているため、最初は寝起きシーンから始まります。そのためか、この移動途中に垣間見た、おばあちゃん... は口からつばを吐いておりました..(朝の歯磨き?)にしても観客にはつば...じゃなくて水が降り掛かっておりました。
エルドル川沿いのナント市のメインストリートに出て来ましたが、
やはり皆考えることは同じ!既に人で溢れかえっています。おばあちゃんは奥の方から登場するので、人をかきわけて行きました。
すると.....現れた!
この大きさ分かりますか!このお膝の上に乗っている、赤い制服の男性がロワイヤルのパフォーマーなんですが、ガリバーの旅行記のようなこの比率。おばあちゃんの顔もたるみやしわまで表現されていて、リアルすぎるの一言。ちゃんと瞼も閉じたりするんですよ!
メインストリートの中程まで来たところで、おばあちゃんが立ち上がった!
杖を持ち、集まった人々を見ながら歩いています。
どのように歩いているのかというと、
こーんな感じで屈強なお兄さん達が次々におばあちゃんの脚につながるロープを持って
飛び降ります。その反動で脚が持ち上がり一歩づつ、歩いているように見せているのです。おばあちゃんの動きそのものも面白いけれど、裏方であるパフォーマーさんたちの動きも凄い!頭の部分はクレーンの先端に女性パフォーマーさんが二名座っていて、繊細な顔の表情を作っているのです。あっぱれすぎます。山車の最後尾には、この生バンドとスピーカーなどなどを搭載した車が着いており、おばあちゃんの動きや場面ごとに効果音を入れます。最初の起床シーンからずっとバックミュージックを引き続けるミュージシャンのみなさんも凄い。。!
そんなこんなで、おばあちゃんはメインストリートをさらに横切り延々と歩き続けて行きました...
この後、おばあちゃんは黒人の男の子と落ち会い、ハートフルな三日間の物語となりました。より詳しくご覧になりたい方はこちらへ!→(Royal de Luxe, les Géants de Nantes)
実はナント市はこうしたお祭りを始め、ナント三大陸映画祭など月に一度大きなイベントがあるという文化的に恵まれた街でもあります。フランスといえば、パリ、、となることと思いますが、こうした街にも祭りのタイミングに是非訪れてみて頂きたいと思います!!
最後に、、おばあちゃんの座っていた車いすの写真を...